ボウフウリンマエ・ノイエ

札幌市の北東部に残る美しい防風林帯に面する住宅。しかし林の両側には交通量の多い道路が横たわり、敷地はその交差点にも面している。この相反する環境と、どう向かい合うのかが建物のテーマとなった。 防風林あるいはその先に見える美しい空との関係を深めるために大開口を設け、その奥に筒状の空間が広がっている。開口の位置やサイズは交差点を行き交う車をトリミングし、空間の奥行きが生活と風景を重ね合わせる。

撮影:酒井広司  Photo: Koji Sakai